また何やら不穏なことを始めた近畿大学教職員組合
以前、この労働ダイアリーでも取り上げた近畿大学教職員組合。
https://roudou-diary.com/2022/09/28/220928/
今度は、世耕弘成理事長の辞任署名をオンラインで集めているようです。
(近畿大学教職員有志によるとのことですが、署名の発起人は組合の幹部であり、活動の中心は近畿大学教職員組合であることは明らかです)
https://www.asahi.com/articles/ASS442TZDS44PTIL003M.html
こうしてニュースになると、近畿大学の教職員の労働組合が世耕理事長に辞任を迫っているように見えますが、そもそも近畿大学教職員組合は近畿大学にある複数の組合の中のひとつに過ぎません。
https://roudou-diary.com/2021/06/14/201221/
得票数にも届かない4万筆
オンラインで集めている辞任署名ですが、現在は4万筆を越えたところのようです。5万筆が目標に設定されていますので、順調な集まり具合ということなのかもしれません。
ただ、署名で辞任を求められている世耕理事長が先の参議院選挙で獲得した票は29万票を超えています。
https://www.asahi.com/senkyo/senkyo2019/san/kaihyo/B30.html
オンラインの署名数と国政選挙の得票数を比べるのもナンセンスかもしれませんが、そもそも世耕氏が理事長を務めているのは学校法人近畿大学ですので、その進退を決めるのは学校法人の理事会です。まるで無関係の一般の人にオンラインで署名を求めること自体がナンセンスです。
無関係の人から署名を集めるというのは、近畿大学の教職員や学生などの構成員を無視した暴挙と言わざるを得ません。
労働組合が理事長辞任を求めるという「越権行為」
世耕理事長の政治家としての活動の如何に関わらず、労働組合が理事長の辞任を求めること自体がいわば越権行為でしょう。
逆のことがもし行われたら、どうなるのか想像すれば、それは明らかです。
世耕理事長が近畿大学教職員組合執行委員長の辞任を求めて署名活動をする。さすがに、そんなことをしたら、近畿大学教職員組合は「越権行為だ」として大騒ぎするのは確実です。そういうことを、近畿大学教職員組合が主導しているということを自覚すべですね。
近畿大学教職員組合は特定の政党と密接な関係があるようで、その思惑もあって、世耕理事長に辞任を迫っているのでしょう。ただ、それは労働組合の本分を越えています。 こういう本来とは異なる活動をしている労働組合があって、それが目立つから、労働組合のイメージが悪くなるのですよ。真っ当な組合活動をしているところから見ると、大変迷惑です。