社会

近畿大学教職員組合は学生を「騙して」共産党の活動に引き込むのか?

労働組合の活動=共産党の活動?

 旧統一教会の関連団体の活動が問題になっていますが、全てではないにしても、その団体の「正体」を隠して近づいてくることも少なくありません。事情をあまり知らないと、「慈善事業を行っている団体だろう」くらいにしか思わず、政治家であれば、イベントでの挨拶くらいならと思ってしまうこともあるのではないかと思います。

 この点、私も関わっている労働組合活動も気を遣うところです。さすがに、自民党や公明党の議員さんにイベントで挨拶をお願いしたりする機会はほとんどありませんが、何かの際に、連合傘下の組合なのか、共産党系の全労連傘下なのかが問題になることがあります。労働組合活動というと「共産党の活動だから関わりたくない」と考える方もいらして、何かの際に問題になることがあるのです。

連絡をしたら、「うちは、共産党を支持していないから」と断られたなんてことも、労働組合活動をしていると誰でも経験していることがらなのではないかと思います。

活動の目的を隠す組合もある

 「労働組合活動=共産党の活動」というのは、少なくとも連合傘下の組合については当てはまりません。それは明確なのですが、何とも困るのが「労働組合活動=共産党の活動」である当事者の方々がそれを隠して活動していることです。

 以前、本ブログでも紹介した近畿大学教職員組合なんて、まさにそういう組合なのではないかと思います。この教職員組合は、過去のニュース記事などによると、書記長として文芸学部 文学科 日本文学専攻教授の藤巻和宏氏が中心となって活動を行っているようです。

 少し前になりますが、近畿大学教職員組合がフードバンクの取り組みについてツイートしています。

 このイベントの主催を見ると、民青同盟東大阪地域連絡会となっています。

 民青同盟は共産党系の団体であることは明らかで、このイベントも共産党の活動の一環と見て良いと思います。

 このイベントについては、東大阪市の共産党議員の上原氏もツイートしています。

 もちろん、共産党がどのような活動をしようが、それは自由ですが、教職員組合がそのことを明確にせずに関与するのはいかがなものでしょうか。

 学生ボランティアを募集していますが、これが共産党の活動の一端であるということは、きちんと参加者に知らせているのでしょうか。

 旧統一教会の関連団体もそうですが、その正体を隠して、何も知らない学生を活動に引き込んでいるということはありませんかね。その活動の不透明さは、いささか気がかりなところです。

学生や若者を騙して活動に引き込むのが常套手段

 フードバンクの活動自体は立派なものですが、こういう正しい活動で偽装して、そこから学生や若者を活動に引き込んでいくというのは、旧統一教会に代表されるように、常套手段と言って良いでしょう。

 近畿大学教職員組合は近畿大学の教職員による組合のひとつですが、そういう組合が学生を特定の政党、ここでは共産党の活動に引き込む手助けをするというのは、適切は言えません。

 こういう「組合活動」をされるから、まったく関係のない連合傘下の労働組合も疑念の目をもって見られることにもなるのです。はっきり言って、よい迷惑なわけですが、共産党の活動とは無縁の労働組合の一員としては、注意喚起をしていくしかありませんね。「労働組合の看板を掲げて、共産党の活動に引き込もうとしている団体があるので、注意して下さい」と。

 少なくとも、そういう活動に学生のうちから関わるのは、大事な時間を浪費し、学業にも悪い影響を及ぼします。

 労働組合の活動を標榜して、共産党の活動を支えるような活動に学生を引き込もうとする、そんな教職員組合には注意しましょう。