野党共闘は良いけれど
衆参同日選挙も取り沙汰される今日この頃ですが、間違いなく実施されるのが参議院議員選挙です。投開票日も7月のいずれかの日曜日になるので、既に準備も進められています。
以前、政治活動は労働組合の主な仕事ではないと書きましたが、国政選挙については、どうしても労働組合としても力を入れざるを得ません。特に、労働組合の組織内候補とされる候補者が出揃う参議院の比例代表について、各労働組合の関与が深くなります。
ここ最近は、民主党や民進党の候補者を支援するということで、労働組合としては活動してきたのですが、今回は難しい状況にあります。というのも、国民民主党と立憲民主党の候補、さらには無所属候補を応援することになるからです。
連合は、推薦候補者を発表しています。
https://www.jtuc-rengo.or.jp/25th_sangiin/
その一覧を見ても、国民民主党、立憲民主党、無所属の候補が入り乱れています。
現場での作業は通常とそれほど異なることはないとは思うのですが、何かの連絡をする際とか、文書を作ったりする際などには、細心の注意が必要になります。気を付けないと、肩書とか間違えてしまったりするのです。
作業の現場は大変なことで一杯
これから、投開票日に向けて様々な準備を労働組合側で進めていくことになるのですが、今回は夏の選挙ということで、応援にかけつけてくれる組合員の調整も大変です。特に平日の活動について、どのように労働組合側で支援するのかが課題となります。夏休みのために予定を立てている組合員に、選挙の応援のために年次休暇を消化してもらったりと、心苦しい思いをしなければならないことも多いです。
選挙区の候補者で、その方に強力な個人後援会があれば、労働組合側は一部の作業を受け持てば良いので、労働組合として出来ることを精一杯にという感じなのですが、比例区で労働組合の組織内候補の方であれば、基本的には労働組合がその選挙活動の大半を支えることになります。選挙区の候補者の方でも、候補者の後援会組織では、事務作業が回らないということも少なくありません。
特に参議院議員選挙では、選挙区も各都道府県全域ですので、公示日当日にポスターを貼る作業など困難を極めます。都市部だけでなく、山間地域まで、選挙区内に隈なく設置される公設の看板に漏れなく候補者のポスターの貼るのは簡単ではないのです。
そういうとき、労働組合の力の見せ所でもあるのですが、どこからどこまで労働組合としてお手伝いするのか、候補者の方や候補者の後援会関係者との調整が大切です。
何から何まで労働組合にお願いしたいという候補者の方もいないわけでないので、それはそれで労働組合としては対応に苦慮します。何といっても、労働組合側で提供出来る資源は無限ではありませんので。
組合員の予定と必要な作業を見極めつつ、出来るだけの支援を行うということになりますが、言葉で言うのは簡単ですが、現場では大変です。
衆参同日選挙が取り沙汰されていますが、もしそうなると、労働組合としても対応が大変だろうと思います。
まずは事務所開き
参議院選挙は7月の予定ですので、そろそろ選挙事務所の事務所開きが行われることになります。
私も先日、とある候補者の事務所開きに参加してきました。
この事務所開きでも、その案内の送付や参加者の確保などで労働組合として協力をします。組合幹部の日程調整や挨拶の準備といった仕事も必要となります。
今では良い思い出になってはいますが、以前、選挙区の候補者と比例区の候補者の事務所開きの日時が上手く調整出来ず、組合幹部の調整に難儀したことがありました。委員長と副委員長に、それぞれに出席してもらえば済むのかもしれませんが、副委員長が出席することになった方の候補者は、「あまり応援に力を入れてくれていないのか」と思ったりしないとも限らないので、結局、両方の事務所開きに委員長には参加してもらいました。本当に綱渡りの時間管理を強いられたことをよく覚えています。
繰り返しますが、政治活動や選挙活動は労働組合の主な仕事ではありません。ですので、そこまでの労力を投入すべきではないはずではあるのですが、さりとて、いざ選挙となると力が入ってしまうのも事実です。
今年は暑い夏のようですので、労働組合としても協力してくれる組合員の健康管理も配慮しながら、その活動を展開していく必要がありそうですね。