労働組合

注目されるトヨタの労使懇

伸びるYoutube再生数

トヨタのYoutubeチャンネル「トヨタイムズ」には、様々な動画が投稿されています。当然、それぞれの再生数も異なるのですが、ここ最近で投稿された動画で再生数が多いのが「トヨタ労使懇2023「本音が言えない」現場の苦悩 職場改革は進むのか #1」という動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=JD2gPJBxNGI&t=713s

 同時期に投稿された動画の再生数は10万回に満たないものも多い中で、この動画は20万回を超えています。
 その内容はタイトルにあるとおり、トヨタの労使懇を映したものになります。

労使懇とは

 トヨタの労使懇を映したものと書きましたが、労使懇というのは一般の人にはあまりなじみのないものかもしれません。
 
 労使懇とは、文字通りに、労働者側と使用者側(経営側)が行う懇談会です。労使交渉というものがありますが、それとは違って、交渉ではなく懇談を行う会となります。
 実際には労使交渉に関係するような事柄が話し合われることもありますが、あくまでも交渉ではなく懇談ですから、ざっくばらんにお互いの意見を交換したり、情報交換をしたりします。
 春と秋の2回実施したりするところもあるようですし、なかには一度も実施いたことがないというところもあると思います。
 実際の様子は、トヨタタイムズの動画にも、そのまま写されていますので、興味がある方は視聴してみることをおすすめします。

トヨタの労使懇が注目されるのは

ところで、トヨタの労使懇の様子を写した動画がなぜ視聴されるのでしょうか。

 その本当の理由みたいなものは分かりませんが、そのヒントは動画のなかに出てくるように思います。
 冒頭で、総務・人事本部の東本部長のコメントがあるのですが、その中に、「6月から現在に至るまで労使で職場との座談会を約80回開催させていただきました」とあります。その座談会を通じて、職場レベルでは解決できないとなった問題について、労使懇で話し合うというのです。

 それだけ前段階で労使でのやりとりがあると、当然に労使懇となれば、その様子が気になる組合員も多くなるのではないでしょうか。
 もちろん、Youtubeの動画はトヨタの社外の人による視聴が大半だと思いますが、それと合わせて、組合員も数多くが視聴しているのではないでしょうか。