労働組合

2025年参議院議員選挙と労働組合

労働組合にとって重要な参議院議員選挙

 労働組合の執行部にとっては、特に大きな3年に一度のイベントとも言える、参議院議員選挙が終わりました。
 選挙戦の実務を中心に、連合が推す候補者をいかに支援するのか。特に、いわゆる組織内候補を出しているところであれば、この7月は組織をフル回転させた一か月だったはずです。労働組合の慰労会も、この後に成果報告会とあわせて企画されているのではないでしょうか。

 今回の参議院議員選挙でも、労働組合系の候補者は立憲民主党と国民民主党に分かれて戦うことになりました。その是非はここでは論じませんが、選挙結果は党の間で少しだけ明暗を分けるかたちになりました。

比例区で明暗分かれる

 まず、明の方はやはり国民民主党でしょう。比例区で推薦をした候補者4人が全員当選でした。
 上位から順に、1位となったUAゼンセンの支援を受けた田村麻美候補、2位が電力総連の支援を受けた浜野喜史候補、3位が自動車総連の支援を受けた礒崎哲史候補、そして5位に電機連合の支援を受けた平戸航太候補となりました。

 一方で暗の方になってしまったのが立憲民主党でしょう。国民民主党と立憲民主党は比例区での当選者数が7名と同数でした。立憲民主党では、6名の連合推薦候補が立候補していましたが、そのうちの一人で私鉄総連の支援を受けた現職の森屋隆候補が10位となり落選となってしまいました。森屋候補は6年前には5位に入っての当選だったのですが、今回は当選ラインに到達することができませんでした。
 10位となると、立憲民主党が大勝するような選挙になれば議席がまわってくるような順位です。単純に、私鉄総連の労働組合の頑張りが足らなかったということではないとは思いますが、6年前からも大きく票を減らしており、今回は厳しい選挙となりましたね。

連合事務局長の談話では

 選挙後、連合の事務局長が選挙結果について談話を出しています。
https://www.jtuc-rengo.or.jp/news/article_detail.php?id=1371

 この中には、「特に比例代表において、構成組織が擁立した、まさに働く仲間の代表の惜敗を許したことは痛恨の極みである。」とあって、森屋候補落選の衝撃の大きさがうかがえます。
 選挙区の候補者であれば、例えば立憲民主党の候補と国民民主党の候補で、労組の票を割り振るといったことも不可能ではありません。現実には、そういう票割は難しいですが。
ただ、比例区となると、そういう票割はより一層困難です。

 連合の芳野会長は選挙区や比例区の各推薦候補者のところに応援に入っていましたが、国民民主党と立憲民主党の両党に連合の推す候補者がいるため、どうしても分かりにくさがあることも否めません。
 どうしたら、「働く仲間の代表」を一人でも多く国政へ送り出すのか。あらためて、連合や各労働組合は選挙戦略を練り直す必要があるように思います。