2025年1月に朝日新書から刊行
2025年1月に、『なぜ今、労働組合なのか』を朝日新書から刊行した藤崎麻里記者。
https://publications.asahi.com/product/25192.html
こちらの書籍は新聞での連載をもとにしたもので、特に連合傘下にある民間企業の労組の取材記事が秀逸でした。実際には、公務員による労組もあるので、その取材記事がないため、労働組合の実態に迫るということでは、足らざるところもあったのは事実ですが。
といっても、労組の現状を追うということでは、十分に読み応えのある一冊です。
ダイヤモンドオンラインに抜粋編集されたものが
その藤崎記者の本を抜粋・編集したものがダイヤモンドオンラインに掲載されています。
https://diamond.jp/articles/-/365211
書籍の方は300ページをこえるものでしたので、抜粋・編集してオンラインの記事とすると、そのエッセンスしか残っていません。特に書籍には手厚く書かれていた実際の労働組合への取材記事がごっそりと削ぎ落されてしまい、面白さがだいぶ減じてしまっているようにも思いますが、著者の問題意識はより明確になっています。
このオンラインの記事を読んで、書籍を手に取ってみようとなるかというと、何とも言えないところですが、こうして書籍の刊行から時間が経過しても、それでもオンライン上でこのようにその内容の一端が紹介されることが、この本の重要性を物語っていると思います。
労働組合の書籍や記事は少ないけれども
労働組合が取材を拒否しているというわけではありませんが、なかなか一般からの関心は高くなく、書籍や記事を労働組合で書こうということになりにくいのかもしれません。藤崎記者の書籍は労働組合を取り上げた貴重な一冊となります。
各労働組合や連合による情報発信も重要ですが、逆に取材を受けて、その情報をより広く発信してもらうということも同じくらい重要です。 藤崎記者のように、労働組合に関心を持って取材をしてくれる存在を、労働組合は大切にしていく必要もあると言えるでしょうね。


