労働組合

メーデーから分かる連合と全労連の違い

メーデーの来賓

 連合系の労働組合によるメーデーは、今年は一部地域を除き4月26日や27日に全国各地で実施されました。対して、全労連系の方は主に5月1日に実施予定です。

 27日に行われた連合による第96回メーデー中央大会には、今年も総理大臣の他に、厚生労働大臣や小池東京都知事が来賓として参加し、挨拶に登壇していました。
https://www.jtuc-rengo.or.jp/news/news_detail.php?id=2225

 全国各地のメーデーには誰が来賓に呼ばれているのか気になるところなのですが、例えば国民民主党の玉木代表と立憲民主党の小川幹事長のお膝元、香川県の場合には、池田香川県知事、大西香川市長、小川立憲民主党幹事長、山本国民民主党香川県連幹事長、三野社会民主党県連代表ら来賓として呼ばれていたようです。
https://ameblo.jp/k-tomino/entry-12897584774.html

 神奈川県の場合、黒岩知事や山中横浜市長の他に、友好政党関係ということで、立憲民主党、国民民主党に加えて、公明党や社民党の議員が呼ばれています。
https://www.townnews.co.jp/0104/2025/04/27/783408.html

 公明党は行田横浜市議が挨拶に登壇しています。行田市議のサイトで、その様子が紹介されています。
https://www.komei.or.jp/km/gyota/2025/04/27/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%BC-6748/

連合と全労連の違い

 全国各地のメーデーの来賓を見ると、各地の政党の勢力のようなものが垣間見えます。
 参考までに、全労連のメーデーの場合は、共産党の田村委員長が来賓として登壇します。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240501/k10014437731000.html

 連合や全労連のことをWebで検索しようとすると、「連合と全労連の違い」が検索候補として表示されます。一般には、両者の違いが分かりにくいかもしれませんが、メーデーの来賓を見ると、その違いは明らかですね。

 連合は立憲民主党や国民民主党の支持母体であり、メーデーには総理大臣や首長も来賓として招待されます。対して、全労連は共産党との関係しか基本的にありません。

 参加者ということで言うと、連合と全労連のメーデーの日程は重ならないようにしているので、なかには両方に参加するという人もいるかもしれませんが、それはごくごく稀なことでしょう。両方のメーデーに参加してみると、その違いも見て取れるものなのですが、なかなかそういうこともなく、組合員であっても違いが分かりにくいとなるのかもしれません。実際には、プラカードのつくり方とか、両者には結構な違いがあるのですけどね。

 労働者の祭典であるメーデーを通して、同じナショナルセンターである連合と全労連の違いが顕著に表れていると言えますね。