非正規従業員が時給アップを要求してストライキ
春闘の結果も気になるところですが。
労働組合で活動していると、「ストライキ」という文字には敏感になります。春闘に関係するニュースを見ていると、先日「ストライキ」の文字を目にしました。
回転ずし「スシロー」の東京、愛知、宮崎など5都県の6店舗で、3回にわたる団体交渉が決裂したため、ストライキが行われているというのです。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/393648
ストライキを行っているのは、非正規雇用の従業員が組織している「回転寿司ユニオン」です。
6店舗で最も賃金が低い宮崎恒久店の基本時給は1000円で、これは近隣の他店より50円、近くの同業他社より100円安いとのこと。そのような条件下で、基本時給1200円への引き上げをうったえているようです。
労働組合としては厳しい交渉を強いられる
今回、労働組合側としては厳しい状況にあると思います。というのも、今回は一部の非正規雇用の従業員によるストライキだからです。
多くの従業員をあげてのストライキでしたら、事業を続けるのが難しくなるので、経営側も交渉に応じようとなります。しかし、今回は正規雇用の従業員はストライキに加わっておらず、店舗営業を続けるために近隣の店舗などから社員が集められているようです。
こうなってしまうと、社員に別途手当を支払う必要が生じるといったことはあるかもしれませんが、事業は継続できるので、なかなか組合と真摯に交渉しようとしなくなるのではないでしょうか。
実際、交渉は行われているようですが、労働組合側の要求は受け入れられていないようで、会社側からはゼロ回答だったようです。
https://www.bengo4.com/c_18/n_18609/
労働者の団結が必要
今回、ストライキを行うという決断をした労働組合や組合員の皆さんには敬意を表します。
一方で、なかなか現実は厳しいなとも思います。ヤフーニュースのストライキを報じる記事に対するコメント欄を見ても、「バイトなんだから、時給に不満があるなら、別の店で働けばよい」といった批判的なコメントが目立ちます。
確かに、アルバイトなのですから、嫌なら別のところを探せば良いというのは一理あります。ただ、今働いているところの労働環境をより良いものにするために要求することができるのは労働者の権利です。
労働者であることは、正規も非正規もかわるところがありません。ただ、現状では、非正規雇用の従業員による労働組合活動に対して、社会的な理解が十分とは言えなそうです。
スシローを運営する株式会社あきんどスシローの会社概要を見ると、従業員数が次のようになっていました。
【社員】1,913名 【アルバイト・パート】51,856名
https://www.akindo-sushiro.co.jp/company/profile.php
アルバイト・パートの労働力が会社を支えているのは間違いありません。正規非正規をこえて労働者が団結して、労働環境の改善を要求していきたいところですね。


