労働組合, 社会

今年もコロナ禍に振り回され

コロナ禍で労働組合の必要性は増すものの

 「日記」と言いながら、毎月一回の更新で月刊誌状態でしたが、今年も何とか一年を終えることが出来そうです。

 今年もコロナ禍の中で、職場でも何かと対応に追われる一年でした。

 既にリモートワークの活用や職場の環境整備のようなことは昨年中にたいぶ進められていましたが、社員自身や社員の家族が感染したとなると、その都度に対応が必要となり、時には労働組合に相談が持ちかけられることもありました。

 さらに、社員のワクチン接種に関係して各種の調整が求められる場面もありました。

 午前中にワクチン接種を行い、昼休憩をはさみ、午後からは通常業務というスケジュールを設定されることもありました。何ともなければ、それでも良いのかもしれませんが、副反応で体調が優れないという人も少なくありませんでした。

 こういう言い方は労働組合的になりますが、経営者は何としても被用者を働かせたいわけでして。

 そういう時に、被用者側の立場から、十分な配慮を求めるのが労働組合の役割です。と言っても、労働組合側の人間も副反応で体調が優れないという場面もあり、労働組合の組織が脆弱なところでは、十分な活動が出来なかったところもあるのではないかと思います。特に、このコロナ禍で労働組合の活動も低調になっていたということもあるはずで、「ここぞ」の場面で労働組合が十分に機能しなかった可能性も大いにあるでしょう。

来年は参議院議員選挙

 さて、来年は労働組合にとっては大事な選挙が予定されている年です。

 その選挙は、参議院議員選挙です。

 参議院議員選挙の比例区には労働組合の組織内候補が立候補します。

 現段階では、国民民主党と立憲民主党とに、それぞれ候補が分かれている状況で、最終的にどのような座組になるのか不透明ではあります。

 いわゆる民間系の労組の候補は国民民主党に、公務系の労組の候補は立憲民主党にというふうに「棲み分け」をしていますが、以前は同じ党の候補だったわけで。

 選挙区では、岐阜県のように、立憲民主党と国民民主党の県組織、そして連合の三者で候補者調整を図る動きもあります。

https://www.zf-web.com/news/2021/12/13/195700.html

 既に候補予定者の方は職場へのあいさつ回りなど余念がありません。例年なら候補予定者の方のあいさつの機会もあったのですが、今年2021年の初めはコロナの影響もあって賀詞交歓会など実施できないところもあり、その機会も限られました。

 年末になって、オミクロン株の市中感染や感染者数増加の兆しが見え始めました。現段階では、賀詞交歓会などの新年のイベントは実施予定ですが、はたしてどうなるのでしょうか。 2022年は、7月にも実施される予定の参議院議員選挙に向けて、労働組合の活動も活発化していく一年になりそうですね。