労働組合

次期の連合会長は果たして誰に

連合会長、ようやく内定か

 「連合」(日本労働組合総連合会)の神津里季生会長の任期は2021年10月までです。

 通常なら、5月頃に内定して、10月の定期大会で正式決定という流れで、既に8月の段階で各労働組合にも役員人事の話も伝わってくるのですが、今回はまだ内定に至っていないようです。

 それでもようやく先日、現在は連合副会長の松浦昭彦UAゼンセン会長の就任が有力になったとの報道もありました。

https://www.chunichi.co.jp/article/314296?rct=economics

 連合からは、憶測記事は遺憾であるとの公式見解を出していますが、真相はいかに。

https://www.jtuc-rengo.or.jp/news/article_detail.php?id=1161

UAゼンセンから会長選出となると

 さすがに、これで決まりだとは思いますが、どうなるのでしょうか。

 もともと神津会長が後継指名したのは相原康伸事務局長。神津会長と相原事務局長は立憲民主党寄りと見られていて、国民民主党との関係も重視する労働組合から難色が示されていたとされます。

 特に、相原事務局長は、全トヨタ労連事務局長から自動車総連会長を経て、現在のポストに。自動車総連の顧問議員を見ても明らかなように、自動車総連としては国民民主党支持が基本でしょうから、立憲民主党寄りとされる神津体制を引き継ぐようなかたちは避けたいといったところなのでしょうかね。

http://past.jaw.or.jp/intro/intro6.html

 UAゼンセンの松浦会長が次期連合会長となると、UAゼンセンからは連合会長になるのは第2代芦田甚之助会長、第5代高木剛会長に続いて三人目。ちょうど、2代おきにUAゼンセンから連合会長が輩出されることになります。

 UAゼンセンは組織内候補、川合孝典、田村麻美の両参議院議員は国民民主党所属。連合会長となれば、立憲民主党への配慮も当然に求められるでしょうが、今回の会長人事の経緯を見れば、国民民主党も決して等閑にしない体制となることが予想されます。

 何と言っても、UAゼンセンは組合員数では最大規模。満を持しての会長輩出ということになるのでしょうか。

 今年は衆議院議員選挙、来年2022年は参議院議員選挙が予定されています。これら国政選挙も見据えながら、連合会長を誰にするのか、その最終局面を迎えているということでしょう。正式な決定を、末端の一労働組合員として待ちたいです。