ゴールデンウイーク明けて
日記と言いながら、前回投稿から時間が空いてしまいましたが、これまでにない長さの連休の影響か、職場での仕事も何だか身が入らずに、そのまま週末を迎えてしまいそうな勢いです。
これまでにも、ゴールデンウイーク明けに、そういう倦怠感に苛まれることがありました。少しずつ今まで通りの働きに戻っていくのは経験で知っているのですが、これが俗に言う五月病でしょうか。
特に4月入社の新入社員や転職者がゴールデンウイーク明けに不調に陥るというのを目にしてきました。「こんなはずではなかった」「このままやっているけるのだろうか」と不安を覚えている中で、ゴールデンウイークを明けたあたりから、遅刻気味になったり、沈んだ様子を見せるようになったりする。そうこうしているうちに退職してしまうということもないわけではありません。
五月病だろうと言って、次の月になれば解消されるのであれば、それで良いのですが、新しい環境への戸惑いだと思っていたら、それが精神的な病気にまで発展してしまう事例もあるようです。労働組合に寄せられる労働相談にも、そういう種類の相談があります。
五月病の傾向
五月病と一言で言ってしまいましたが、そういう病気があるわけではないはずで、だからこそ余計に対応が難しいのではないでしょうか。
「五月病」で検索してみても、色々なサイトが出てきました。
http://ddmap.jp/interview/seishinka/180401i/
こちらのサイトによると、以下のような自覚症状があると書かれています。
「朝なかなか布団から出られない、食欲も減退、便秘になる人もいる。自律神経がおかしくなるので、どこかしら体調が悪くなる。朝から疲れを感じたりする。」
私はもともと朝が弱いので、毎日、朝なかなか布団から出られなくて困るのですが、それに食欲不振などが重なると、確かに辛いですね。会社に出勤する気も失せてしまいます。
そうかと言って出勤しないわけにもいかないので、出勤するわけですが、そういう日でも上手く立ち回れるようになったというのが勤続年数の積み重ねの成果かもしれません。あるいは、職場環境が良いのかもしれません。それくらい、職場の環境が働く人に及ぼす影響は大きいものだと思います。
五月病の治療
実際、上に紹介したサイトには、五月病の治療方法として、職場環境の改善があげられています。
「例えば上司と部下、会社の方針とお客様の要望などとの板挟みになってしまって、悩んでいる状況を、上司が把握できればその状況を改善するように関わることができます。」
「仕事の上で壁を感じたり、ストレスが多くなった時でも「自分一人だけが不幸な目にあっているのではないんだ」と思い直して自分で自分を元気づけられるよう、上司が意識して関わりを持っておくことが大切だと思います。」
確かに、職場の上司の理解があれば、こんな問題は起きないのにと思うことは多々あります。
最近は、職場のパワハラが問題になることもあって、上司が部下に対して様々な配慮を行うようにはなっています。ただ、五月病とされてしまうような一見軽微な不調にまで気を配るとなると、なかなか簡単ではないでしょう。
その他、残業や休暇の取得といった部分で、思うようにならずに不調に陥ってしまうこともあります。上司からすれば、これまでどおり対応していたはずでも、部下から見れば、「座業をいたくないのにさせられた」「有休を取りたいのに、希望する日に取らせてくれなかった」なんてことがあります。ゴールデンウイークの前後は、どうしても有休を取得する人も多く、その結果、業務の処理が不安定になって、いつも以上の残業で対応したり、有給を思うように取ることが出来なくなったりします。
そういうときに、上司にあたる人が気付いて対応してくれれば、解決に向かうこともありますが、実際にはそう簡単ではありません。そんなときには、職場の仲間として問題を共有できる場となる労働組合を頼って欲しいところです。
五月病の対策には、労働組合の活用を。
ちょっとした職場での不調に労働組合を持ち出すのか、と思われるかもしれませんが、労働組合にはその職場の問題と解決策の経験値が蓄積されています。